アーケード基板を買った
最近またBEEPで散財しまして、次はアーケード基板を購入しました。テーブル筐体組むなら、やっぱ100円積んでやりたいので部品調達をば。
コインセレクターを買う
基板から見れば、コインを識別して、受け入れるべき硬貨が投入されればクレジットの信号線をGNDに落とす必要があります。 このれらの作業を行うモジュールはコインセレクター(あるいはコインシューター)と呼ばれ、 最近はAmazonでノーブランドのものも安く販売されています。

【ノーブランド品】アーケード ゲーム用 プラスチック 合金製 電子コイン セレクター アクセプター
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しかしまあ折角なので、業務用のバルクを入手。メルカリで。便利な世の中。
AsahiSeiko AF-954
今回入手したコインセレクターは旭精工の電子コインセレクター「AF-954」
メカニカルなコイン判定ではなく、電子的に良しなにやってくれます。受け入れる硬貨の種類も10円、50円、100円、500円から選択可能です。ただし、資料が一切付属していないので要調査。
判明した信号線
入出力は
- 入力は端子をGNDに短絡することで入力
- 出力は端子がGNDに短絡されることで出力
といういつもの感じで、ピンアサインは以下の通りでした。
上 10 ○- 10円投入(出力) 9 ○- 10円禁止(入力) 8 ○- 50円投入(出力) 7 ○- 50円禁止(入力) 6 ○- 100円投入(出力) 5 ○- 100円禁止(入力) 4 ○- 500円投入(出力) 3 ○- 500円禁止(入力) 2 ○- +12V 1 ○- GND 下
ただし、500円は旧500円玉しか受け付けません。これがメルカリ出品の理由のひとつか。
調査方法
折角なので調査の流れをメモしておきます。
分解。
買ったものは責任をもって分解しましょう。
Let's 分解。僕はウキウキしながら機構部分を分解してしまいましたが、信号線周りを確認するだけなら
プラ板カバー側を1枚外せば制御基板が出てきますので、作業としては極めて単純です。
基板からピンアサインを推定する
裏表面のパターンなり部品から端子のピンアサインを推定していきます。推定といっても、前提として
- アーケード基板の主な動作電源電圧は5V、12V
- スイッチやクレジット投入信号は、対象の信号線をGNDに落とすことでシグナルになる
これらを意識しながら見つめると、そんなに複雑なもんではありませんでした。 モジュールの外に出てくるのはXHの10pinコネクタ。ひとまず一番下は間違いなくGND、その一つ上が電源ライン。 あとは面実装のFET的なものにつながってるので、入出力系の信号線かな。
参考画像も調べる
Google画像検索を眺めていると、旭精工が販売している別の電子コインシューターの画像には、背面コネクタに ピンアサインが明記されていました。これも参考にします。
受け入れ禁止とクレジット信号
これは他のコインセレクターにも共通していることですが、電源ラインのほかに受け入れ禁止とクレジット信号があります。受け入れ禁止は、硬貨が投入されてもクレジットカウントせずにそのまま返金する状態。クレジット信号は、正しい硬貨が投入されて、受け入れ禁止でなければ効果が受け付けられ、信号線が一定時間GNDに落ちます。
信号線を推定して試す
AF-954では4種類の硬貨を扱えるので、残りの8ピンはそれぞれの硬貨の受け入れ禁止とクレジット信号と推定。 まず受け入れ禁止信号線を探します。今回の調査では、この時点ではまだ新500円玉を使っていて訳が分からなくなるという事案発生...
ある程度試していくと、あとは流れで判明します。クレジット信号の方は、コイン投入時の状態をオシロで見たらしっかりGNDに短絡されたので、これで完了。
コインセレクターが使えるようになった
とりあえず硬貨が受け付けられるようになりました。あとは肝心のアーケードゲーム本体を動かせるようにするだけじゃ~~~~!!!
信号線完全理解した pic.twitter.com/mAi1q5YDAq
— 青のり@RCC (@aonrjp) October 17, 2019