電解コンデンサの交換
CRTの破損から何とか戻ってきたMacintosh SE/30ですが、起動音がせず、たまにシマシマックが発生するのでコンデンサ交換を行うことにしました。
絶対に気をつけるポイント
とにかくマザーボードや他の部品への負荷を最小限にすることを考えましょう。
- 出来るだけピンポイントで加熱する
- 特に周辺に樹脂部品がある時は気をつける
- 無理に引っ張らない
- ハンダが溶け切らない状態で無理な力を加えるのは破壊行為
コンデンサを手に入れる
交換をするコンデンサは以下です
参考 : Macintosh SE/30
- 47uF / 16V
- 1uF / 50V
- 220uF / 16V
- 470uF / 16V
SMD(面実装部品)じゃなくても実装は可能です。耐圧も元から実装されているものと同等かそれ以上であれば問題ありません。
実装済みのコンデンサを外す
ここが最大の難関です。
ロジックボードのパターンを破壊してしまうとその後の作業が格段に増えて面倒なので、最新の注意を払いながら確実に外しましょう。
オススメはヒートガンを使うことですが、これも樹脂製のソケットやコネクタを溶かさないように注意する必要があります。コテで頑張る人は頑張って。
力をかけすぎてはいけません。部品の半田部分にフラックスなりを塗った後、加熱しながらゆっくり部品を横にずらすようにすると、ある瞬間からズルッと動くようになります。
動くまでは絶対に上方向に引っ張らないように!! パターンが剥がれちゃいますよ。
部品を除去したあとは、ハンダをリフレッシュしておきましょう。コンデンサが液漏れしてることが多いと思いますので、その場合は無水エタノール等で清掃したあと、 コテを使って新しいハンダを注ぐと良いと思います。
新しいコンデンサを実装する
今回はちょうどいい面実装部品が手に入らなかったので、手持ちのリード部品で間に合わせました。


リード部品を使うときは、パターンに合わせて足を曲げ、短く切りましょう。これをうまいことパターンに合わせると、いい感じに実装できます。 変な力がかからないように注意しながら、黙々と実装していきます。
起動確認
全部実装し終わったら、最後にもう一度確認したあと組み直して起動確認を行います。
— 青のり@RCC (@aonrjp) 2019年5月13日
おっ、起動音が鳴るようになったぞ!
雑談
この音を知り合いに聞かせると、皆口を揃えて「深イイ話やんけ」と言う。何を言っとんねんと思って、深イイ方を聴いてみたら本当にそのものだったwww
作業が先行していて、投稿がだいぶ遅れてきています。次は界隈ではよく知られる「FloppyEmu」を使った話を書くよ