薬味備忘録

Aonori Tech Diary

Macintosh SE/30 Repair #4

電解コンデンサの交換

CRTの破損から何とか戻ってきたMacintosh SE/30ですが、起動音がせず、たまにシマシマックが発生するのでコンデンサ交換を行うことにしました。

絶対に気をつけるポイント

とにかくマザーボードや他の部品への負荷を最小限にすることを考えましょう。

  • 出来るだけピンポイントで加熱する
  • 特に周辺に樹脂部品がある時は気をつける
  • 無理に引っ張らない
  • ハンダが溶け切らない状態で無理な力を加えるのは破壊行為

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コンデンサを手に入れる

交換をするコンデンサは以下です
参考 : Macintosh SE/30

  • 47uF / 16V
  • 1uF / 50V
  • 220uF / 16V
  • 470uF / 16V

SMD(面実装部品)じゃなくても実装は可能です。耐圧も元から実装されているものと同等かそれ以上であれば問題ありません。

実装済みのコンデンサを外す

ここが最大の難関です。
ロジックボードのパターンを破壊してしまうとその後の作業が格段に増えて面倒なので、最新の注意を払いながら確実に外しましょう。

オススメはヒートガンを使うことですが、これも樹脂製のソケットやコネクタを溶かさないように注意する必要があります。コテで頑張る人は頑張って。

力をかけすぎてはいけません。部品の半田部分にフラックスなりを塗った後、加熱しながらゆっくり部品をにずらすようにすると、ある瞬間からズルッと動くようになります。
動くまでは絶対に上方向に引っ張らないように!! パターンが剥がれちゃいますよ。

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部品を除去したあとは、ハンダをリフレッシュしておきましょう。コンデンサが液漏れしてることが多いと思いますので、その場合は無水エタノール等で清掃したあと、 コテを使って新しいハンダを注ぐと良いと思います。

新しいコンデンサを実装する

今回はちょうどいい面実装部品が手に入らなかったので、手持ちのリード部品で間に合わせました。

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リード部品を使うときは、パターンに合わせて足を曲げ、短く切りましょう。これをうまいことパターンに合わせると、いい感じに実装できます。 変な力がかからないように注意しながら、黙々と実装していきます。

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起動確認

全部実装し終わったら、最後にもう一度確認したあと組み直して起動確認を行います。

おっ、起動音が鳴るようになったぞ!

雑談

この音を知り合いに聞かせると、皆口を揃えて「深イイ話やんけ」と言う。何を言っとんねんと思って、深イイ方を聴いてみたら本当にそのものだったwww

作業が先行していて、投稿がだいぶ遅れてきています。次は界隈ではよく知られる「FloppyEmu」を使った話を書くよ

Macintosh SE/30 Repair #3

うっかりCRTを折ってしまった

不注意とはまさにこのことで。ブラウン管の尾っぽの管を折ってしまった。

元々折れやすいので注意すべきだった

ロジックボードの電源コネクタを抜く時、少し硬いので細心の注意を払わないと、その勢いで手が当たってブラウン管の末端を破損してしまいます(体験談)

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ブラウン管の末端には真空解除用の爪のような部分があって、ここに衝撃を与えてしまうと中に空気が入って使えなくなってしまいます。

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左が凸のついた通常のCRT末端、右が折れてしまったCRTです。爆縮とかしなくてほんとよかった。

部品どり用の筐体入手

流石に修復不可なので、大人しく部品どり用の筐体をヤフオクで入手。

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Macintosh SE/30のブラウン管はMacintosh SEのものと同一なので大丈夫。ただし、Macintosh Classic IIとかはコイルのユニット周りが違うので注意。

Classic II周りの話はここを参考
Vintage Computing: Replacing the Mac SE CRT monitor

CRT周りを分解する際は、放電処理するかコンセント抜いて1日放置を忘れずに。

交換作業はいたってシンプルで、ロジックボード、電源ボード、FDD、CRTの順に外してゆき、新しいCRTから逆順に組み上げればおk。

なんとかロールバック

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割った瞬間はこの世の終わりかと思ったが、なんとかディスク読み込み失敗の画面が出る状態までロールバックできた...。

macOSXとDockerでdns鯖を立てる

2018年秋に24回分割払い手数料無料キャンペーンに引きつられ買ったものの、 もっぱら4Kモニタの隅っこで鎮座し続けているmac mini (2018)を有効活用すべく、 Dockerで何かしらの常駐鯖を立ててみることに。

DNS鯖を立てる

DNS鯖のLinuxディストリとしてBINDが有名ですが、色々と問題が指摘されているので、今回はNSDを選択。

初期ファイル構成は以下のようにしました。

├── docker-compose.yml
└── nsd
    └── Dockerfile

Dockerfileを書く

ここではhardware/nsd-dnssecをベースにセットアップ。

FROM hardware/nsd-dnssec
USER root

RUN addgroup -g 991 -S nsd
RUN adduser -G nsd -s /sbin/nologin -H -u 991 -S nsd
RUN chown nsd:nsd zones

docker-composeを書く

docker-composeを使えば複数コンテナの管理だけでなく、ボリュームマウント、ポートフォワードなども分かりやすく書けるので活用。

ersion: "3"
services:
        nsd:
                build: nsd
                restart: always
                container_name: nsd
                ports:
                        - "53:53"
                        - "53:53/udp"
                volumes:
                        - ./nsd/conf:/etc/nsd
                        - ./nsd/zones:/zones
                        - ./nsd/db:/var/db/nsd

起動して設定ファイルを編集

docker-compose.ymlが存在するディレクトリで以下のコマンドを実行。

$ docker-compose up -d 

コンテナを起動すると、nsdフォルダ以下にconf zones dbフォルダが作成されるので、設定ファイルを書いていきます。

conf/nsd.confの編集

nsdの設定については、例によってArchWikiを参照すると分かりやすい。

例えば、ドメインexample.comについて、192.168.0.***/24の範囲で解決するとき、 正引き・逆引きの両設定を書くので、実際のnsd.confは以下のような形に。

erver:
  server-count: 1
  ip4-only: yes
  hide-version: yes
  identity: ""
  zonesdir: "/zones"

remote-control:
  control-enable: yes

zone:
  name: "example.com"
  zonefile: "example.com.zone"

zone:
  name: "0.168.192.in-addr.arpa"
  zonefile: "0.168.192.in-addr.arpa.zone"

zoneの編集

続いて先ほど指定したzoneファイルを実際に書いていきます。ここでは192.168.0.2をhostnameというホストに割り当てる設定で。

正引きのzoneファイル
@        IN  SOA dns.example.com.    root.example.com.   (
                2019040400  ; Serial
                3600        ; Refresh
                900     ; Retry
                604800     ; Expire (1week)
                3600 )      ; Negative Cache TTL

; Name Server
        IN  NS  dns.example.com.

; localhost
localhost   IN  A   127.0.0.1

; Servers
hostname        IN  A   192.168.0.2
逆引きのzoneファイル
@    IN  SOA dns.example.com.    root.example.com.   (
            2019040401  ; Serial
            3600        ; Refresh
            900     ; Retry
            604800     ; Expire (1week)
            3600       ; Negative Cache TTL
)

; Name Servers
@   IN  NS  dns.example.com
@   PTR example.com.
@   IN  A   255.255.255.0

2   IN  PTR hostname.jaonori.jp

起動

ここまで書けば最低限の設定は完了です。docker-compose up -d --buildで立ち上がればおわり。

CNC 2418を導入した #1

CNC 2418を買いました

昨年秋に行われたJPHACKS 2018にてTemp Coasterを作り、審査員特別賞を頂きました。その時の賞金の一部を使って年末にCNC 2418を購入しました。

開封の儀

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アリで買ったので、いつものぐるぐる巻きで大陸から送られてきます。気を抜いていると開封時にアルミ粉塵が舞うのでご注意(2枚目参照)

組み立て

CNCは組み上げを丁寧にした方が、実際に動かし始めてからの調整が楽です。垂直を出せる工具を使った方が安心かも。

CDを読み込む

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同梱されているCDに、組み立て方や制御ソフトなどが入っていますので読み込んでおきます。このサイズのCD久しぶりに見たな。しかもなぜか説明書がpdfじゃなくてdocxというw

アルミフレームを組み上げる

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Y軸、X軸方向のアルミフレームをそれぞれ組み上げます。説明書と照らし合わせながら組み上げればおk。

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図面には寸法が入っていますが、基本的には三角形の部品を合わせていけば正しい位置に。ただし、このねずみ色の部品はバリが多いので、軽くやすりがけしてから使うことをお勧めします。

組んだフレーム同士を組み合わせる

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組んだ2つのフレームを組み上げると、アルミフレーム部分は完成。ここも同様に、バリ取りをしておくと垂直が出しやすいです。

Y軸方向のシャフトを取り付ける

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Y軸方向からシャフトを取り付けます。まず、位置を測りながらシャフトの軸受を固定。次に、台座プレートの軸受を通しつつ、シャフトを軸受に刺します。 この時、台座が自重でスムーズに動くように調整すると、完成後にキコキコ鳴りづらくなります。満足いくまで調整しましょう。グリスも忘れずに。

残りを取り付けて完成

ここまでやれば、あとは同様にX軸も組み上げます。CNC 2418はZ軸が組み上がった状態なので、他はそんなに難しくないはず。

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試し彫り

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とりあえず同梱のVカッターで、制御ソフトのサンプルに同梱されていた謎のロゴ()を彫ってみました。そんなに悪くない。

雑談

しっかりしてるからとテレビ台の上に置いたら、共鳴してとんでもなくうるさくなったw 次は一緒に購入した5500mWのレーザーを試します。

Macintosh SE/30 Repair #2

FDDのギア交換

Macintosh SE/30に内蔵されていたFDD「MP-F75W-01G」くんですが、これがSonyタイマーかと言わんばかりのギア欠けがw

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このままではフロッピーが自動Ejectできないので、修理することにしました。

3Dプリンタで印刷してみた

ちょうど大学に3Dプリンタがあったので、まずはこれで複製してみることに。

現物を実測してFusion 360モデリング...と言いたいところですが、すでに手元の現物は歯がほとんど欠けていて分からない。 ので、ネット上の同じギア画像をいくつか見比べつつ、現物も測りながらなんとか完成。

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ええやんけ。で、印刷した結果がこれ。

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おぞましい何かが出来上がった。

いやね、流石にそんなにノズルが細くないような積層プリンタで刷るには細かすぎましたわ。

eBayで買う

しばらくググると、どうやらこのギア欠けで困っている人間は世界中にいるようで。 優秀な交換用ギアがeBayで売ってましたんで、迷わず購入。

ebay.us

1週間ほどでItalyから届きました、便利な世の中やな。

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無事修理完了!スムーズに吐き出すようになりました。

余談

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自動Ejectできても読み込めねぇ...

Macintosh SE/30 Repair #1

Macintosh SE/30を購入した

ちょうど東京へ用事があり秋葉原に寄っていたとき、ふとAKIBA PC Hotline!でクラシックMacintoshのジャンクが紹介されているのを発見。

akiba-pc.watch.impress.co.jp

しかもいつも覗いていたBEEPさんで扱ってると言うもんだがら、まずは見に行ってみることに。

通電不可のMacintosh SE/30

店内ほぼ中央、レジ前の棚の前に佇んでいたのは、HDDなし通電不可Macintosh SE/30だった。

店員のおっちゃんに聞くと、他はもう売れて最後の一台とのこと。コンパクトMacとはいえ、流石に滋賀まで持って帰るのは大変か〜と30分ほど悩み、流石に諦めて店を出ることに。 が、店を出た瞬間「今買わんと後悔するぞ!」という心の声が聞こえたので、結局買うことに。

レジ横のくじ引き

BEEPさんで1,000円以上の買い物をすると、レジ横のくじ引きゲームができる。さすがレトロゲーハード屋さんだけあって、このくじ引きゲームもまたレトロハードで大変良い...

でもって、いざ引いたらなんと『1等賞』、店員共々おったまげw

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次もまた何か買いに来ます。

なんとか持って帰ってきた

4日分の旅行道具とともにコンパクトMacを背負い、なんとか滋賀まで帰ってきた。

通電不可とはいえど、その割に外観がかなり綺麗である。何も確認せずにいきなり火入れはやばいので、まずは分解することに。 お約束の電池液漏れチェックをすると、電池も液漏れなし。コンデンサもこれといったひどい劣化は見られず。

これは起動できるのではという機運が高まる...

ネットワークカード爆発

一通り状態を確認し、組み直し完了。
しかし、念じながら火入れした瞬間、ポシュッという音とともに立ち上がる紫色の煙が...

なんと刺さっていた拡張カードから煙が吹き上がったのである 0(:3 )~

SE/30拡張カード
煙を吹いた拡張カード

急ぎ電源を落とし、カードを外してからもう一度電源投入するも動作の気配なし。こりゃ駄目か?

画面輝度調整ダイヤル

諦めかけた矢先にふと、画面輝度調整のダイヤルが左下にあったことを思い出し、くるくると回してみると...

なるほど、通電不可というよりも画面真っ暗状態だったwww

とりあえず電源が入るところまでは確認できましたが、音が鳴らなかったり、たまにシマシマックになるなど色々不安定さがあります。

余談

試しにフロッピー入れたら、排出するときにギアが欠けた。
聞くところによればこのFDDは、このギアだけ脆いらしい。

購入したMacintosh SE/30は、Made in USAモデルではないので、Steve Jobsのサインは無し。 まあ、ケースの状態はかなり良いので満足である。

ジャンク屋はどこだ

電気街といえばジャンク屋でしょ!

関西地区の民たるもの、電気街といえば大阪日本橋。難波からオタロードを通ってシリコンハウス方面へと抜けていく。

東京へいくとあらば、秋葉原に行かぬことはまずないし、秋葉原へ行ってメイド喫茶…には行かぬが電気街には必ず行っている。

PC NETの閉店

昨年5月には「PCNET秋葉原ジャンク通り店」も閉店し、残るは日本橋のPC NETのみ...と思っていたらそちらも閉店。

なんてこった、もうこの日本にジャンク品の宝庫は存在しないのか...
と思っていた矢先、TwitterのTLに流れてきたのは衝撃の店名。

秋葉原最終処分場。さん

『 秋 葉 原 最 終 処 分 場 。』

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名前からしインパクトがすごい。しかも立地はラジオデパート地下一階、最強やんけ。 注意点としては、今のところ営業日が金・土日・祝日のみです。
お店としては、同じくラジオデパート1階「家電のケンちゃん」さん (こちらは同人ハードを買うときにお世話になってます)の系列ということで、買取はそれ以外の曜日でも受付とのこと。

詳細はTwitterをチェックしましょう。入荷情報もバンバン書いてくださってますから。 ジャンク大好きマンには良い意味で危険なお店です。時間を忘れてしまいます。何なら、ここが東京であることすら忘れます。

終いには、本当にハードを買うことになるとは...

BEEPさん

秋葉原最終処分場。さんの他に、もう一箇所おすすめのお店があります。

ジャンク品とは少し系統が違うのですが、コンピュータに興味がある同世代に行って欲しい思うのがBEEP さん。

www.akihabara-beep.com

じゃんぱらとホワキャンが目立つ建物の角、ひっそりと地下へと進む階段が。一見怪しく重厚な(?)扉ですが、開けるとそこは夢のような空間が広がっています。 レトロアーケード筐体やPC98筐体(しかもみんな動いて展示されている!)、同人誌や同人ハードも売っており、当時を知る方だけでなく若い人でも楽しめる空間です。

この後、まさか本当にハードを買うことになるとは...

余談

ところで関西大阪日本橋エリアにジャンク屋と自作キーボード専門店はいつになったらできるんです?